夏目漱石の名前と故事

当て字というのがありますね。漢字の熟語を普通に読むのではなくて、意味から派生して、全然違う読み方になる場合のことです。普段使っている日常的な言葉のなかにも、なぜこんな字が当てられたのかと疑問に思うことがよくあります。たとえば、「流石」です。これは「さすが」と読みますね。流れる石がどうして「さすが」なのか、よくわかりません。調べてみますと次のような故事がありました。隠遁を決意したある人が世を捨てて、流れに漱ぎ(すすぎ)、石に枕して暮らしたい(枕石漱流ちんせきそうりゅう)と言うべきところを、石に漱ぎ、流れに枕す(漱石枕流そうせきちんりゅう)と言ってしまいました。間違いを指摘された際、咄嗟に「枕流は世俗のくだらない話を聞いてもすぐに洗い流すため。漱石は歯を磨くためだ」と言い返したそうです。これが「漱石枕流」という故事で、こじつけや負け惜しみが強いことを意味しています。上手いこじつけだと感心して「さすが」は「流石」の字があてられたようです。夏目漱石の名も、この故事に由来しています。

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